WordPressのデータベースをバックアップする方法を、初心者がわかるよう説明します。phpMyAdminでエクスポートの詳細設定を行うとき、選択する項目が足りないと、復元のときエラーを出してインポートできないから、ハードルが高いだけ!
データベースをエクスポートしてバックアップをとるのは、ブログやサーバーを移行するときだけでなく、エラーが出たとき復元するのが目的です。
データベースに入るログイン方法が分からない場合。
phpMyAdminで見るデータベースMySQLの予備知識・バックアップのタイミングとあわせて下記を見れば、もっとスムーズに分かります。
データベースMySQLは、phpMyAdminで操作すると話した続き。初心者が困らず復元できるよう、バックアップをとれば安心です。データベースをエクスポートの詳細をチェックし、安心してインポートできるよう見ていきましょう!
データベースMySQLのバックアップをとる方法
上記リンク先の続き。WordPressのデータベース情報をPC側であるローカルに保管してバックアップを作り、困ったとき簡単に復元するため準備。
MySQLの管理画面phpMyAdminで、エクスポートをするときのポイントをチェックしましょう!
該当のデータベースを選び、エクスポート
phpMyAdminにログインしたら、左サイドにデータベース名があるので、クリックしてデータベースを選択します。
※データベース名らしき場所をクリックしても開かない・ツリー状になるのは、複数のデータベースがあるから。該当ブログのデータベースを選んでください。
選んだものをエクスポートするので、次。『エクスポート』をクリック。
または先にエクスポートを選んだら、下記のように該当のデータベースを選んでください。

エクスポートを先に選んだら、該当データベースを選択
これで、該当のブログのデータベースをエクスポートする準備の始まり!バックアップをとるデータを、一緒に見ながら選んで行きましょう。
エクスポートの方法(Export method)の選択
データベース”hogehoge”からテーブルをエクスポートとなってるのは、そのブログのデータを出力する画面です。
エクスポート方法で、簡易になってるものを、『詳細 – 可能なオプションをすべて表示』を選択し、全部のバックアップをとります。こうして万が一ブログが消えたとき、困らないよう詳細を選択するワケです。
またサーバー移行でブログのお引越しのときも、完全に復元できるんですね。
詳細を選択すると、沢山の選択画面が出てくるので、順番に見ていきましょう!
テーブル(Tables)

phpMyAdmin:データベースのテーブル画面
テーブルの選択画面です。基本的に全選択された状態の、デフォルトのままOKで!
ロリポップ:ライトプランなど、同じデータベースに複数のブログが入っている場合。
テーブル名の前に入ってる接頭辞wp_・wp1_・hoge_など、wp_から始まるものはAブログのもの。wp1_がついてるもの全てがBブログのもの。となります。
容量に問題がある場合、後述。圧縮して出力すれば良いですが、それでもキツイ場合:後述。もし分かるなら、ブログ毎に分けて出力してもOK
データベースのバージョンは5.7と5.6のものでの説明となりますが、サーバーによって細かな表示は変わります。
出力について
データベースファイルの出力設定で、初心者的にも触りやすいところは圧縮の部分です。デフォルトだと重いとき圧縮すれば良いけど、インポートするときを考慮してチェックしておきたい面など、説明しますね。
画像はエックスサーバーの出力画面(データベースのバージョン:5.7.16)で、項目が多いですが、もっとシンプルなサーバーもあります。
ここでのチェック部分は下記!
ファイルのテンプレート・文字セットについて
- ファイル名のテンプレート:@DATABASE@

出力するファイルを保存するときのファイル名
データベースのsqlファイルを出力する際の「ファイル名を、データベース名が付いたファイルとして出力する。」と言うことです。保存後に変更もできますが、ブログ毎に分けてPCで保管すれば間違えないから、特に変更しなくても大丈夫!
- ファイルの文字セット:utf-8
ブログのデータベースの文字コードのことなので、絶対触らない!
文字コードUTF-8について、分かりやすく説明したのは下記です^^
LINKWordPressのUTF-8Nbomとは!文字コード・改行コードについて
圧縮。インポートできる種類で圧縮OK!

圧縮の形式:zip・gzip形式

圧縮の形式:gzip・bzip・zip
圧縮の形式でちょっと注意事項!インポートの時、圧縮なしなら問題ありません。圧縮するとき、インポートしたいデータベースがどの形式のものかチェックしましょう。
確認方法は、超簡単!エクスポートの右隣りのインポートをクリックした箇所にあります。
ファイルは圧縮されていないもの、もしくは、gzip, bzip2, zip で圧縮されているもの。
圧縮ファイルの名前は.[フォーマット].[圧縮形式]で終わっていること。例:.sql.zip
注意が必要なのは、サーバー移行の時です。移行するサーバーのインポートするファイルの圧縮形式をチェックしないと、対応してなければ2度手間になりますから。
このように対応してない形式があること。チェックしてください。
インポートするとき対応しているgzip・zipで圧縮するのがオススメ!
フォーマット:フォーマット特有のオプション
フォーマット:SQL これはそのまま。
フォーマット特有のオプションは、
- コメントの表示
- 構造とデータ
となっていればOK!
- コメントの表示:データベースをエクスポートするときの状態のコメント付き。
- 構造とデータ:データベースの構造とデータを出力するってこと。
場合によって、上述のテーブル全選択画面で構造とデータの選択をする場合もあります。これらにチェックが入っていることが大事。
※データベースのバージョン:5.7.16 ※サーバー:ローカルにて確認
生成オプション:チェックが必要!
サーバーの引っ越しでデータを移行する場合など、データベースが空だからエラーは出ません。
- 運営中のブログに上書きして復元するとき、チェックをいれる
運営中のブログの場合:生成オプションは、デフォルトではエラーが出る。
データベースが空の場合、デフォルトで問題なし。
『DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する』にチェックを追加
なぜ既存のブログでは、コレにチェックを入れないと、エラーが出るのか。データベースは同じ名前のテーブルを、複数つくれない仕様だからです。
空のデータベースにバックアップからインポートするときは、チェックが無くても問題ありません。または、違うテーブル接頭辞が付いたものはテーブル名は違うからインポートできます。
DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT の意味
「データをインポートする時、そのデータベースのテーブルに同じテーブル名があれば、削除して新データを入れる。」と言う命令
この項目にチェックを入れたら、運営中ブログのデータベースのインポートが初心者的にスムーズ!
復元のとき、データベースにある既存のテーブルを削除する間は、ブログが表示されません。自分で削除するってリスキーで怖いハードルなので、これにチェックを入れてエクスポートすれば、削除してくれるので安心です。
CREATE TABLE オプション:IF NOT EXISTS
これにもチェック入ってるか確認してください。CREATE TABLE文は復元のとき、作ろうとするテーブル名とその内容を組み立てる際のオプションです。
「CREATE TABLE オプション」の「IF NOT EXISTS」をオンにします。この設定はデータベースの復元の際、すでにテーブルが存在した場合のエラーを回避します。
※エラーは極力出さないほうが良いので、もしチェックが入ってないとき、上述のDROP TABLE文とともにチェックしましょう!
Data creation optionsの内容
データをダンプするときに使うコマンド:INSERT
データを挿入するときに使う構文:
データベースをファイルに保存する時の命令INSERT:データ追加して、復元のとき、カラム名と文を複数行挿入のどちらも行うってこと。
これらは画像のとおり、チェックが入っていれば、問題なく困ったときに復元できるから、このとおりでOKです。
エンコーディングへの変換と実行
これもデフォルトのまま実行します。実行したら、PCにデータベース名が付いたSQLファイルが出力されます。
データベース名が例えばbn_wordpressとしましょう。PCにはbn_wordpress.sqlと言うファイルが保存されるから、復元用のバックアップとして保管しておきましょう!
※FTPソフトでファイルを保存してる、ブログ名付きbackupフォルダに入れておくなど。
データベースの容量が大きい場合
データベースの容量:サイズが大きいと、サーバーのphp.ini設定のupload_max_filesize(ファイルをアップロードする最大値)以上に超えてしまいエラーが出てしまいます。
圧縮しても超える場合は、サーバーのアップロードサイズの値が小さい場合があるので、変更します。
サーバーの管理画面にあるPHP設定:php.ini設定を開いて変更します。下へスクロールして、『そのほかの設定』画面で『upload_max_filesize』を変更すればOK!
※エックスサーバーは、もともと30M
※ロリポップは初期設定が2Mでかなり小さいので、『20M』に変更して『設定する』と保存するだけで対応できます。
LINKロリポップ!ファイルのアップロードサイズupload_max_filesizeを20M以上に設定する方法
サーバーによってphp.ini設定がない状況もあるので下記をどうぞ。
LINKWordPressでファイルをアップロード!サイズが大きくてエラーが出る時の対処法
詳しい設定は、下記リンクの目次2.1『WordPressのインポートでエラーが発生、アップロードしたファイルは php.ini で定義された upload_max_filesize を超過しています。と出たときの対処法』をどうぞ。
LINKWordPress初心者向けバックアップデータのファイル復元!データベースのインポート方法
データベースMySQLのバックアップが完了・まとめ
私の環境ではデフォルトに、下記のチェックをすれば問題ないありませんでした。
- 圧縮の形式
- DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する
- IF NOT EXISTS ※コレはデフォルトでチェック済み
あなたの環境でもデフォルトとの違いをチェックしてくださいね。
これでデータベースのバックアップをPC側に保存できました。チャントとれてるか、復元でエラーがでないかなぁ。と心配な場合は、データベースの復元を試してください。
サクッと復元できれば、バックアップファイルとして完璧です!
バックアップがとれたか、データをインポートする
バックアップファイルが完璧でなければ、意味がありません。復元するためにバックアップをとっているから…。
初心者だからこそ、データをうまくインポートできるか。ブログのエラーが出る前に試しておきましょう^^
さっきのファイルをインポートして実行。エラーが出なければ、大成功!
LINKWordPressデータベースの復元!インポート方法とテーブルデータのダンプエラー対処
成功したら、今後この方法でバックアップファイルを作成して、保管していけば問題ないですね^^
さいごに
WordPressのデータベースMySQLって何?ではバックアップのタイミングなども書いてますので、まだチェックしてなければ、あわせてどうぞ。
そこでも紹介ましたけど、WordPressは、データベースとFTPにあるブログの本体ファイルとで出来てます。FTPソフトでブログの本体ファイルを、知らず知らずのうちに書き換えているファイルがあるのは、ご存知ですか?
画像の追加や、プラグインの追加・有効化・削除、テーマのカスタマイズCSSやPHPファイルですね。これらのファイルと他・大事なファイルのバックアップもお忘れなく!
この目次1:FTPソフトでローカルにバックアップをとる全工程!を参考にバックアップをとってください。
LINK初心者向け!WordPressのバックアップ方法、記事をエクスポートする手順
以上。かうたっくよりデータベース初心者さんに、バックアップは復元を簡単にするため❦と言うお話でした。記事を書いたらバックアップしましょうね^^
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