WordPressの『サイズが大きすぎるデータベース(sqlファイル)』は、phpMyAdminでは500 internal server errorなどのエラーが出て扱う事ができません。
なのでサーバーにあるphpMyAdminを使わず、『Tera Term』を使いPC側からSSHでデータベースsqlへアクセス(遠隔操作)する『準備』としてTera Termの初期設定を紹介します。
- Tera Termの導入
- エックスサーバーで秘密鍵の取得
- Tera TermでSSH認証の設定
- SSH認証と秘密鍵のパスの設定を保存
- 接続する前後にエックスサーバーでSSH接続のon・off
接続までの設定はFFFTPやFileZillaなどのFTPソフトと似た設定なので、とっつきやすいと思います。
はじめて設定するなら15分もあれば完了しますが、初心者でも簡単に設定できるように、何をするかの説明付きで視覚的に分かりやすく説明しますね。
Tera Termを導入、ダウンロード・インストール
Tera Termを導入するのは、SSHでPCからサーバーに(安全に)接続して、ターミナル(黒い画面)にコマンド(接続する為の文字列や必要事項など)を打ち込んで、データベースを復元する為です。(他の使い方もあるでしょうけど…)
特に何をする事もなく、サクサク進んで問題ありませんので、さっそくどうぞ。
Tera Termのダウンロード
Tera Term Home Pageにアクセスして、ダウンロード・最新版どちらかクリック。
最新のリリースは、OSDN よりダウンロードすることができます。現在の最新版は 4.98 です。
クリックしたら、Tera Term:ダウンロード|OSDNで以下画像のようにダウンロードする形です。
ダウンロードパッケージ一覧からteraterm-4.98.exe(一番新しいTera Term)をクリックすればダウンロードできます。
teraterm-4.98.exeファイルを保存したら、それを(W)クリックしてセットアップしていきます。
Tera Termを日本語でセットアップし導入する準備
ダウンロードしたteraterm-4.98.exeをクリックしたら、特に気にする事なくドンドン進んでいってください。
セットアップに使用する言語の選択は日本語でOK!
内容は英語でよく分かりません。よくあるヤツで、同意しないと進めないので『同意する』にチェックをいれて『次へ』
Windows10でしたら通常Cドライブ内Program Files (x86)フォルダ内に指定されます。空き容量が十分あればそのまま『次へ』でOKです。
インストール場所をとりあえずコピーしてメモっておくと、後の設定で便利です。
C:\Program Files (x86)\teraterm
コンポーネントの選択は、そのまま『次へ』。
Teta Term起動時の言語。日本語・英語など選べる設定
Teta Term起動後の画面上の文字は『日本語』が良いので、そのまま『次へ』。
プログラムグループの指定は使い勝手がよさそうなので、言われるがまま『次へ』。
追加タスクの選択好みですが、デスクトップ・クイック起動にショートカットアイコンなどを作成しても邪魔なら後で消せるので、そのまま『次へ』。
Tera Termのインストール
上記セットアップで選択した『設定確認』画面です。間違いなければ『インストール』
あっという間にセットアップが終わるので、すぐ使う場合は『今すぐTera Termを実行する』にチェックをいれて『完了』をクリック。
起動できたらTeta Termの初期設定が必要なので次の工程を行います。
SSH認証から秘密鍵を指定しサーバーに接続する流れ
Tera TermでPC側から安全にサーバーにアクセスする為に『SSH接続』を行います。
設定前に今から何をするか『はじめて・久々の設定時』に困りそうな事も書いておきますね。
SSH認証でログインができない時チェックすること
エックスサーバーのSSHを利用・接続するとき『SSH認証』で『サーバーとPC側の秘密鍵が一致』してないとログインできません。SSHでログインに失敗するときは、以下をチェックしてください。
- エックスサーバー側で認証用の秘密鍵を作って登録できているか。
- SSH設定を有効(on)にしているか
- PC側で同じ秘密鍵を保管・保管先のパスの一致、且つ『サーバーと鍵が一致』しているか
- 『鍵を作ったサーバーアカウント』の一致しているか
- 『鍵作成時のパスワード』も一致してるか
- サーバーで作成した秘密鍵と一致しない別の鍵を保存してる場合
- 新規で秘密鍵を作りPC側にも導入して公開すればOK!
- SSH設定が無効(off)になっていれば、有効(on)に。
- サーバーのアカウントが正しいか確認。
- 秘密鍵を作成後のパスワード(パスコード)は正確に打ってください。
次は上記の詳細を、画像つきで説明しますね?
エックスサーバーでSSHの設定・公開鍵の取得・保存
(エックスサーバーでSSH接続する場合)サーバーで公開鍵のパスワードを設定して公開鍵を取得・PC側に保存を行い、サーバーとローカル(PC)側で鍵を一致させる。
エックスサーバー|サーバーパネルにログインしてSSH設定をクリックして設定を始める。
公開鍵を取得
『公開鍵認証用鍵ペアの生成』タブをクリックして公開鍵を作り、それをPC側にダウンロード。
- パスフレーズについて
- Tera Termでサーバーにログイン』した際『SSH認証で入力が必須』
- 次に必要なので、紙にでも『メモ』して覚えてください。

公開鍵情報の確定画面
これを行うとサーバー上の公開鍵が生成(2度目なら再生成)されます。
パスフレーズを忘れてしまった際・ログインに失敗する際はこの工程を繰り返してください。
- 公開鍵認証用鍵ペアの生成
- ローカル(PC)に保存(上述通り、PCとサーバーの鍵が一致しないとダメ)
- 公開鍵の保存場所の確認
- SSH設定のon
- 場合によって、サーバーID・ユーザー名の確認も
ローカル(PC)に保存
『公開鍵認証用の鍵ペア生成(確定)』をクリックしたら、PCにダウンロードされTera Termでサーバーにアクセス時毎回、認証で使用します。※この工程も必須項目。

秘密鍵.keyファイルのダウンロード
ダウンロードされない場合はサーバーにあるリンク『コチラ』をクリックして必ずダウンロードしてくださいね。
※上記はChrome側の設定でダウンロードファイル保存場所の確認をする設定をしてるだけ
※ブラウザによっては自動で指定フォルダ・規定のフォルダ内に保存される
公開鍵の保存場所の確認
保存場所が不明なら、ファイル名your-server-account-name.key・.keyファイルをPC内検索してください。
設定でファイルのパスを指定するので、邪魔にならない・移動させる必要のない場所に保管するのがベストです^^
- 例:デスクトップにXserver-Secret-keyフォルダを作成
- そのフォルダ内に、ダウンロードしたaccount-name.keyを入れて保管など
Tera Termの設定で必要です。秘密鍵をどこに置いたか必要であれば、パス・ファイル名をメモを
公開鍵登録・設定を行う
PC側に秘密鍵をダウンロードできたら、その同じ鍵をサーバーでも登録します。
公開鍵登録・設定タブをクリックして、表示・確認・確定させてください。
- 登録済み公開鍵を表示
- 公開鍵を登録する(確認)
- 公開鍵を登録する(確定)
エックスサーバー、SSH設定の有効・無効について
SSH設定はセキュリティ面を考慮して、Tera TermなどでSSH接続する前後にon・offの切り替えを行います。
- 接続する前に
off
からon
に
この設定がoff
のままだとSSH接続ができません。
- SSH接続が終われば、
on
からoff
に
SSH設定がon
の状態で接続でき、接続ポートは10022※Tera Term設定時、後述
on
off
の切り替えは、接続前後に行った方が良いと思います^^
Tera Term設定に必須項目、ID・ホスト名・ユーザー名の確認
Tera TermなどでSSH接続する際、必要な情報をエックスサーバーで確認します。
エックスサーバーのホスト名、確認場所
サーバーのホスト名は、エックスサーバーでは2種類ありますがどちらでもOK!
- 1つ目:初期ドメインの確認方法

サーバーパネル内『FTPアカウント設定』を選択

userID.xsrv.jp
が初期ドメイン=ホスト名
Teta Term設定で必要なので、userID.xsrv.jp
をメモしておく。
※userID
は説明用なので存在しません。あなた専用のモノをサーバーでチェックしてメモを。
次は初期ドメインuserID.xsrv.jp
をメモした人はスルー。サーバーのホスト名でもOK!って話だけ。
- 2つ目:サーバー情報-『ホスト名』

『サーバー情報』より『ホスト名』
ホスト名は、sv****.xserver.jp
でもOK!これで登録済みなら、変更しなくても大丈夫。
※初期ドメインuserID.xsrv.jp
の方が『SSH認証のとき楽』だと個人的に思うだけ
エックスサーバー『ユーザー名』の確認場所
初期ドメインuserID.xsrv.jp
のuserIDにあたる部分が『サーバーID』で『Tera Term SSH認証のユーザ名』にあたります。分かりやすいですよね。※念のためエックスサーバーの確認場所は以下。

サーバーパネル:『パスワード変更』より『サーバーID』
※サーバーIDにあるピンク部分を確認すればuserID.xsrv.jp
のuserIDが一致してると分かる
Tera Termの初期設定
サーバー情報が分かったので、次は接続に必要な情報を設定していきます。
- Tera Termのインストール場所
C:\Program Files (x86)\teraterm
- 公開鍵認証用鍵ペアの生成をした際のパスフレーズ
- 『
hogehoge
』
- 『
- PC公開鍵の保存先:パス・ファイル名
hoge.key
- ホスト名
- 『
userID.xsrv.jp
』
- 『
- ユーザー名
- 『
userID
』
- 『
SSH認証で接続する
SSH認証接続が必須なので、Tera term新しい接続を×で消します。
設定よりSSH認証(A)をクリック

『TTSSH:認証設定』画面
- RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使うにチェックを入れる
- 秘密鍵をクリックしてPC内に導入した秘密鍵ファイル….keyを選択
TeraTermのSSH設定で、PC上の秘密鍵ファイル….keyが見つからないとき
秘密鍵ファイル….keyが表示されてないだけなので、上記のように秘密鍵ファイルを、すべてのファイル(*.*)へと選択すれば見つかります。

ダウンロードしたファイルを選択
※….keyファイルの場所が分からないときは、『公開鍵の保存場所のパス・ファイル名hoge.key』のメモを見て設定してください。

SSH設定が出来たら『OK』!
Tera Termの接続を切ると、この設定が再度必要になるので、見出し:『2回目以降の接続で設定保存をする方法』項目をチェックしてください。※次の『ポート番号設定』も同様なので順番にどうぞ。
Tera Termで接続前、エックスサーバーでのSSH設定の確認
エックスサーバーでSSH設定をon
にしてない場合は、設定変更してください。
見出し:エックスサーバー、SSH設定の有効・無効について
ホスト・TCPポートの設定
ファイルより新しい接続を選択

ホストとポート番号を設定
- ホスト
myhost.example.com
を自分のホストuserID.xserver.jp
に。※sv****.xserver.jp
でも可
- TCPポート#(P)
22
から、10022
に変更- ※Tera Termの接続を切るとポート番号
10022
も毎回、再設定が必要(対処は後述)
- 『OK』をクリック
セキュリティ警告
そのままの設定で続行をクリックしたら、以降セキュリティ警告は出ません。
最終ログイン画面
上記でメモった2つを入力します。
- ユーザ名
- userID※ホスト名のuserID.xsrv.jpのピンク部分
- パスフレーズ
- エックスサーバーで秘密鍵取得のとき入れたパス
- 入力できたらOKをクリック
黒い画面(ターミナル)に[userID@sv*** ~]$
と書かれていれば、後はコマンドを入力する感じ。
ただ!次回にそなえ設定をPCに保存しておくと便利だから、次をチェックしてくださいね。
2回目の接続でも、SSH設定を保存する方法
『SSH接続』の設定しても接続を断つと、SSH設定とポート番号が初期化されるので、2回目以降に再設定しないで済むようPCに設定を保存すると便利です。
『設定』より『設定の保存』をクリック。
SSHの設定保存をするファイル・ディレクトリ
- 私はデフォルトのまま
C:\Program Files (x86)\teraterm
に保存したので画像の通り、パスをコピペ・移動 - teratermフォルダ内にあるTERATERM.INIファイル(TERATERMと言う名前のINIファイル)のディレクトリに上書き保存すれば良いから保存をクリック
これでSSH設定・ポート番号の設定保存が完了!
TeraTerm以外で復元する方法
接続しても間違ったコマンドをコピペして実行すれば、処理が行われます。
SSH以外でMySQLで復元する方法は以下も簡単です。
- ファイル120M位までのファイルであれば、『Big:Dump:スタッガー付きMySQLダンプインポーターv0.36b』を試すのも良いかと思います。
以下ページが分かりやすいかも。
- ちなみに私はサクラエディタでsqlファイルを編集して復元しました。
TeraPadではメモリが足りなくなり開けなかったけど、サクラエディタは優秀でオススメです!
これらはいつか…できれば記事を追記したい所です^^
さいごに
かなり詳細に書きましたが、ここまでするに実際それほど時間がかかりません。
エックスサーバーでWordPressを使用中の初心者さんがSSH設定や内容が分かるように詳細に説明した感じです。
コマンドについては、以下を参考に専門家に問い合わせると解決が早いかも^^
LINK初心者がプログラミング専門家に質問して回答してもらうサービス
それでは、かうたっくでした^^
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